
<SLP14期生>
杉野 浩也 株式会社スギヨ 専務取締役(石川県)
私は様々なご縁が重なり、“ファミリービジネスの後継者”枠という形でISLの10か月の旅に参加させてもらえることになった。プログラム開始前の私の認識は「様々な業界の人たちとセッションを通じて仲を深める」という程度しかなかったが、その認識はすぐに改められることとなった。ここは、皆で手を繋いでというぬるま湯のような場所ではなく、セッションや議論を通じて自身の考えや価値観を鍛え上げる鉄火場のような場所だった。
会社や置かれた立場の異なる仲間たちと真剣な議論をすることはとても楽しく、気づかされることが数えきれないほどあり、振り返れば全力で駆け抜けたあっという間の10か月だった。業務多忙の中での留学でもあり、全て悔いなくやり切れたとは言えないが、答えのない「経営」だからこそ、このやり残し感をもとにISLの延長戦がはじまり、出会った仲間たちとこれからも切磋琢磨しながら一生続いていくものだと思っている。この旅で得られたものはとても記しきれないが、その一つひとつがこれからの私のリーダーシップの旅に繋がる財産である。
<SLP14期生>
小林 剛 株式会社コバヤシ 取締役副社長(東京都)
ISL留学のお話を頂いた時に感じた私の心の声は、「答えは分からないが必ず挑戦すべきだ」というものだった。卒業した今だからこそ、その判断が正しかったと明確に伝えられる。
大量の書籍や課題に悪戦苦闘しながらも、新しい世界を旅するような喜びを実感して過ごした10ヶ月であった。社会・宗教・哲学・地政学などの各分野において、世界と本気で向き合っている超一流の講師とのセッションは、自分の考えや質問を直接ぶつけられる貴重な機会で、大きな財産となった。これまで、中堅企業の事業承継者として、自社の経営や事業と向き合って来たつもりでいたが、現実は違った。未熟さも強さも理解してくれた上で、真っ向から切り合える仲間と切磋琢磨した日々が自分を成長させてくれた。この旅は険しい道ではあったが、一人ではなく同期の仲間がいるから乗り越えられた。卒業は終わりではなく、真の全人格経営者リーダーへのスタートである。個人としても企業としても、社会や人に貢献し続けることが私の使命だ。これから旅に出る皆様にも、素晴らしい仲間と未来が待っています。どうぞ楽しんでください!


<SLP15期生>
佐藤 雅彦 株式会社トスネット 代表取締役専務(宮城県)
「贅沢な時間だった。」10ヶ月の留学を終えた素直な感想である。これほどまでに、自分自身、そして自社に向き合うことがあっただろうか。様々な業界の第一線で活躍する同年代の仲間たちと胸襟を開いて議論し、時に心の内を赤裸々に語り合った。また、超一流の講師陣、ディレクター、ゼミファカルティ、そして事務局スタッフの方々が、真剣に我々のことを考え導いてくださった。こんな場は他に類を見ない。
小人数に分かれて行う経営者ゼミでは、メンバーと半年間毎日のように連絡を取り合い、お互いの会社を行き来し議論を重ね、苦楽を共にした。今思えば、多忙なメンバーがよくもここまで頻繁に集まれたものだと驚いている。それだけ全員がゼミに真剣に挑んでいたという証左だ。多忙な業務とプライベート、そして留学の両立に苦労することもあるだろう。しかし、ISLでの経験は唯一無二のものであり、費やした一年はあっという間である。この贅沢な時間を寸分も無駄にせず、楽しんでほしい。
<SLP15期生>
中山 達也 トラスコ中山株式会社 取締役商品本部長(東京都)
ISLでの留学を経て今思うことは、「旅のスタートに立てた」ということです。
留学も一つの旅でした。社会課題、経営政策、そしてリーダーシップのあり方を、「学ぶ」だけではなく、徹底的に「一人称で考える」。私ならどうするのか、そもそも私は…を問われる日々。そんな中で、おぼろげながらも「経営構想」という会社のありたい姿、「全人格経営リーダー」という自分自身のありたい姿の輪郭が見えてきました。目指すべき、いや、心から「目指したい」北極星です。
とはいえ、現実世界は何も変わっていません。ありたい姿に向かう、本当の、困難な旅はこれから。それでも、留学前と明らかに違うのは、仲間の存在です。これから歩みを進めるほど責任は一層重くなり、孤独は深まることでしょう。しかし今は、その重みと孤独を受け入れ、挑戦しようとする多くの仲間がいます。この瞬間も、それぞれの北極星に向けて懸命に歩んでいる。そして、折に触れ顔を合わせ、未来を語り合うことができる。そんな仲間を得られたことは何にも代えがたい喜びです。旅のスタートラインまで伴走してくれたISLの皆さまに感謝し、仲間の存在を感じながら一歩を踏み出していきます。
